好きな生地でファブリックパネルを飾るのは心躍る至福の時かもしれません。でも簡単な飾り方にはどういったポイントを押さえて飾ればよいのでしょう?
ファブリックパネルは今ではボードやパネルがあれば誰にでも簡単に作成できますが、幾つかの「飾る法則」があるのです。
また、ファブリックパネルにおいての代表格は北欧系のブランド生地を使ったパネルをイメージしますが、実はいろいろな素材も使っている方も世の中には多くおられます。
「リビングにファブリックパネルを飾りたい」などと考えられている方などには、押さえて欲しい「飾り方の法則」と「いろいろな素材を使ったアイデア集」をまとめてみました。
ご参考になれば幸いです。
「飾る場所」の法則-ファブリックパネルの飾り方
壁に何かを飾るには飾ったモノの周りに余白を付けるのが大切です。
ファブリックパネルも同じで「ただ飾りたい!」っと一心に思い巡らしても飾る場所によってはアンバランスになり、お気に入りのファブリック生地のデザインも見栄えを損なうことになりかねません。
でもナニも飾らない白い壁も放置するのはもったいないですね。
はじめから難易度の高い飾り方よりアイキャッチとしてのファフリックパネルは初心者向きでおすすめです。
心躍るファブリックパネルを飾る前に「飾る場所」による飾り方の法則を幾つかあげてみました。
関連サイト:パネルボード選びとサイズの最適化をどうする?
パネル1枚で大胆に壁に飾る方法
大胆に壁一面にファブリックパネルを活用して飾る方法です。
壁紙との調和を意識した飾り方で、誰の目にもインパクトを与えます。
ボードの大きさを活かした大柄なデザインである北欧系のファブリック生地を用いて大胆であたたかみのあるカワイイ物も人気!
ちなみにこの場合、壁の広さとパネルサイズの選定が大切ですね。
デザインをつなげる飾り方
ファブリックパネルのボードを1枚飾るのも良いですが、複数のボードを使ってファブリック生地のデザインをつなげるように飾るのもキレイでカワイイです。
別々のデザインされた生地を飾るやり方もありますが、ひとつの生地を複数に分けて飾る方式は鑑賞者さんに「イマジネーション」を刺激させる効果があります。
生地の途切れた箇所や周りを想像させ広がせる効果を観る人に与えてくれるからなのです。
限られたスペースに飾る方法
限られたスペースのお部屋、例えばトイレや玄関などに一つアクセントとしてファブリックを利用したパネルを造ることで狭いスペースもなごみます。
1枚のボードを使って演出するのも良いですが、小さなパネルを使って全体を正方形のカタチに造り演出するのもカワイイです。
生地のデザインが大柄なものではなくて、小さくデザインされたものがよく似合うでしょう。
壁に飾らない「置く」という飾り方
ファブリックパネルはなにも壁に飾らなくっても良いのです。
壁に接する家具や棚に置いて飾る方法もあるのです。
賃貸マンションで壁を傷つけたくなと用心するなら選択肢はあまりありません。
ですからこの方法になりますが、そうでなくても置いて飾るのも良いじゃないですか、他の雑貨と組み合わせて飾ると一層引き立つ演出はこれが良いのでしょう。
でも、あまりゴチャゴチャした散らかった飾り方は注意が必要です。
ファブリックパネルを際出せるなら!飾る部屋の「色合い」を理解しよう
お部屋全体の「色合い」を理解せずしてファブリックパネルは際立たないことは経験者でなければわかりません。
これは雑貨やお部屋のスタイルにも通じることで、ファブリックパネルのことに気を取られすぎて飾り終える頃にはこの場所に似合わないと思えることがあるからなのです。
このことは雑貨好きな方やお部屋のスタイルをイメージ出来ていない方におちいりやすい傾向にあります。
イメージをわかっている方はお部屋の「共通する色合い」をすでに理解して行動を起こしているので失敗は少ないのです。
写真のように壁紙だけでお部屋のイメージは変わってきます。
これは全て「色合い」をトータルでコーディネートできているかが問題で、この中にマッチするファブリックパネルを飾ることで一層際立つことができるのです。
小さな雑貨は可愛いく集めやすいですが、その前に飾る場所全体の色合いを理解するために「俯瞰(ふかん)=全体を見渡す」する習慣を身につけましょう。
アイデア集-ファブリックパネルの飾り方
ファブリックパネルは生地を飾るだけでは「もったいない」と思いませんか。
そこには様々なアイデアを活かした飾り方が存在しているのです。少しの手間を掛ければ、みんなが驚くファブリックパネルが出来上がるのです。
しかもお部屋にマッチすれば効果絶大でみんなが集まる「モテ部屋」にもなってしまうこともあるからなのです。
いろいろなアイデアをかき集めてみました、イマジネーションを刺激してあなた独自のファブリックパネルを創造してください。
ファブリックパネルに一手間加えるだけで「アート作品」へ変身!
写真のように壁に立体のウォールステッカーを複数貼り付けてみてはいかがでしょうか。
写真は無地のものを利用しましたが、お気に入りのファブリック生地をベースにして花やチョウチョなどをデザインしながら飾るのです。
少しの手間で効果のある展示方法ですが、意外とカンタンにできてしまいます。
今までは壁に直接こんなことをするのは抵抗がありできなかったと思いますが、ファブリックパネルでは可能なのです。
立体感が溢れだし、何処にもないパネルが出来上がりますし貼り付けるだけですから誰にでもできます。
こちらの写真では「折り紙」を使ってディスプレイしたケースです。
同じ柄でチョウチョや鶴やツバメを折り紙で作りファブリック(生地)をベースにして新しくデザインするオリジナルなファブリックパネルの出来上がりです。
パネルにストーリーを感じさせて観る人に創造力を湧きたせる、独創性豊かなアート作品として観ることは間違いなしですね。
作り方はカンタンで、子どもたちや家族で「ワイワイ」話しながらママがリードして折り紙を切ったり、折ったりするだけでできてしまいます。
ファブリックパネルは壁ではありません。アート作品にしてみましょう。
「和風モダン」ならファブリックパネルと間接照明
現代での和風モダンの専門誌によくこんな写真を見かけます。
これもファブリックパネルなんですね、ファブリックパネルの印象は北欧系のファブリックブランドだと考えがちですがそれだけではありません。
和風を漂わせる生地を背景として使って現代風に、この場合「竹林」を意識してパネルも縦方向を伸ばして制作されております。
しかも、オルーチェ風のフロアースタンドが竹林から注ぐ光を演出されているようで、興味の引く落ち着いたたたずまいを醸し出しているのです。
制作に関しての難易度は高くありませんが、お部屋は限定されます。でもイメージとして押さえておきたいアイデアです。
思い出に残る家族の「絆」を感じさせる自作ファブリックパネル
ファブリックの固定観念を覆すアイデアです。好みの無地生地などに「お子さんと一緒に」絵を書いてみませんか!
なにも既成品の生地を探す必要はありません。
家族やお子様に「絵」を書いてもらえば良いだけで、子供のイマジネーションをチョット拝借すれば「意外にアートだね♪」といったように誰にも真似ができない凄い作品が出来上がることもあります。
ご自分のお子様の無限の可能性を末永く見つめながら暮らすのも思い出に残る家族の「絆」になることでしょう。
関連サイト:敬老の日のプレゼントは手作りでファブリックパネル
ファブリックパネルは生地だけではないのです
ファブリックパネルは生地をパネルに貼るだけではありません。
このように写真もボードに貼ることでフォトフレームとして使用できます。
白黒の写真に画像を加工すれば、報道写真展のような雰囲気を演出できてしまいます。
子どもや家族の成長やイベントに合わせて、徐々に増やしていけるのもファブリックパネルの良い所です。
自作のパネルから始まっていろいろ工夫すれば費用もあまりかけないで女性でもできてしまいます。
写真(右)では自作パネルのフチをマジックで塗りつぶして、木製パネルのように一手間かけているところです。
誰にでもできて、続けられることが大切な飾り方のアイデアですね。
着物や手ぬぐいを使ったファブリックパネル
いまチマタで流行りの古着としての「着物」は町のリサクルショップや雑貨屋さんに多く出回っています。
また「手ぬぐい」も日本古来より庶民に使われて重宝した時代もありました、でも時代がタオルに代わりすたれてきたものの今では見直されてきております。
なかでも明治・大正・昭和初期のデザインが近年人気が集まり古着としての着物や手ぬぐいは人気です。
なかでも染色工芸家である芹沢銈介氏(せりざわ けいすけ)の作品は、今の若者の中でも人気を集めているほど和風モダンの代表格です。
生地の素材をこのような古着や手ぬぐいに絞ってファブリックパネルを作ることも可能です。
一度、考えてみてはいかがですか。
ファブリック(生地)を加工して飾る方法
無地の生地や少し奮発して「シルク」などの光沢のある生地を手に入れたのなら一手間掛けてみれば見違えるほど雰囲気が変わってしまいます。
写真は光沢のある無地生地を使って「絞り」を入れてみました。
生地の裏側にティッシュで小さく丸めたお団子を糸で絞って結んだだけで出来上がりです。
絞りを入れる箇所を事前に選んで、密集するところと広げるところなどを考えてデザインすれば光のあたり具合で見る角度によって変化するのがお気に入りです。
ホコリが気になりますが、ハタキで「ポンポン」するだけでお部屋に油が漂うキッチンまわりのスペース意外なら問題なしでした。
いかがですか?カンタンでしょう。
まとめ
ファブリックパネルは別名ボードとかウォールパネル、テキスタイルパネルなどと称しますが、どれも北欧が発祥の地なのです。
冬の日照時間が非常に短い北欧の地において少しでも「春や初夏の雰囲気」を醸しだしたくて考えられたパネルですが、昨今日本ではそれだけでは留まらずに独自の進化をし始めています。
絵画と違い求めやすい価格で揃えられて、カーテンや家具にマッチしやすい生地を使ったパネルなので当然コーディネートしやすく初心者にも扱いやすいのです。
さらに、日本の住宅事情にもいまでは配慮されてきています。国内住宅の壁には石膏ボードが多く、軽いファブリックパネルは取付金具の進歩によって更に扱いやすくなっています。
初めてパネルを考えるなら玄関やトイレなどの限られたスペースで掛けるのが失敗が少ないでしょう。
思い切ってこれから始める方を応援しています♪