日焼けだけでなく、肌に老化をもたらす紫外線。将来の肌のためにも、日焼け止めやUVカット効果のある下地を使ってしっかり対策をしておきたいもの。
でも、敏感肌さんにとっては肌荒れも気になる所ですね。安心して使えるオーガニック製品、人気のUVカットアイテムをチェックしてみましょう。
日焼け止めや下地、人気はどのタイプ?
真夏はもちろん、春先や冬場でも紫外線が降り注ぎUVケアが必要なことはもう常識。
でも日焼け止めを使うとメイク崩れしやすい、肌荒れしやすい・・・なんて悩みもよく聞きます。お肌のタイプはひとそれぞれですから、自分に合うアイテムを見つけたいものです。
人気を集めているのはどんな日焼け止め、下地なのでしょうか。
日焼け止めの選び方
日焼け=シミやしわ。絶対に焼きたくないから、SPFやPAの数値の高い日焼け止めを常に使っているけれど、なぜかお肌の調子がよくない・・・というあなた。
お肌のためにと思って使っている日焼け止めや下地が、実は合っていないのかもしれません。
まずはSPFとPAの意味を解説します。
Sun Protection Factorの略。
日焼けやシミの原因になる紫外線B波(UVB)の防止効果を表す数値で、SPFの後に続く数値が大きいほど効果が大きいことを示します。50+が最大値です。
紫外線を浴びてから皮膚が赤くなるなどの影響が出るでまの時間をどれだけ伸ばせるかを表しています。
何もつけていない状態の肌は、紫外線B波を浴びて20~25分で影響が出始めます。たとえばSPF20の日焼け止めを使うと、20×20~25で400分~500分は皮膚への影響を遅らせることができるのです。
Protection grade of UV-Aの略。
熱さは感じませんが皮膚の真皮層まで届き、シワやたるみの原因になると言われている紫外線A波(UVA)を防御し、肌が黒くなるのを防ぎます。
+表示が1~3個で表され、この数が多いほど防止効果が高くなります。
これらを踏まえ、
を見てみましょう。数値が高ければ紫外線の防止効果も高まるのですが、その分肌への負担が大きくなります。
ちょっとしたお買い物に行く、ベランダで洗濯物を干すといった程度の短時間の外出や通常の日常生活であればSPFなら20~30のもので十分。むやみに数値の高いものを使うのではなく、目的に合わせて日焼け止めを選んで肌への負担を減らすことで、美しいお肌をキープできます。
美肌をキープするために!日焼け止め&下地セレクト
◆コーセー 雪肌精 ホワイト UV エマルジョン
乳液に、日やけ止めと化粧下地の効果をプラス。最高レベルの日焼け止め効果を持ちながら、軽やかな伸びも実現。
◆資生堂 アネッサ パーフェクトフェイシャルUV アクアブースター
汗・水に触れると、紫外線をブロックする膜が強まる 「アクアブースター技術」を搭載。さらさらしたジェルタイプで、せっけんでスルリと落とせます。
◆花王 ビオレ UV アクアリッチ ウォータリージェル
軽くてみずみずしい使用感ながら、肌にとどまる耐久性と高い密着性が人気の日焼け止めジェル。
化粧下地としても使え、せっけんで落とせます。
◆DHC薬用ホワイトニングセラム UV
国内最高レベルのUVカット力ながらも、紫外線吸収剤は不使用。肌にやさしく、敏感肌さんにもOK。
薬用成分配合で、シミ、そばかすを防ぐ美白ケアもできます。
敏感肌とは、バリア機能の低下で刺激を受けやすくなっている状態のこと。
その状態で紫外線を浴びるとさらにダメージが広がるので、UVケアは欠かせません。肌負担の少ない、SPF値の低い低刺激のものを選びましょう。
◆アユーラfサインディフェンス モイストチャージプロテクション
和漢植物成分でバリア機能を保ち、つけたてのしっとり感が長時間持続。紫外線から肌を保護しながらうるおい感を高めてくれます。
◆ドクターシーラボ マイルドUV SPF40・PA+++
赤ちゃんから大人まで使える、肌に優しい乳液タイプの日焼け止め。
無香料・無着色・無鉱物油・パラベンフリー・アルコールフリー・石油系界面活性剤フリー。
◆ラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL
肌の奥まで届きダメージを与えると言われているロングUVA(長波長A波)防御テクノロジー採用。
無色タイプの敏感肌にも使えるデイリー用日焼け止め乳液。花粉やPM2.5からも肌を守ってくれます。
◆花王 ソフィーナプリマヴィスタ 皮脂くずれ防止化粧下地 SPF20・PA++
オイルブロック処方で皮脂を均一に抱え込み、広げずにテカリを防止。肌への密着度が高く、口元などよく動く箇所もよれず、きれいが持続します。
◆資生堂 マキアージュ ドラマティック スキンセンサー ベース UV SPF25・PA+++
化粧持ちが13時間持続!
肌の水分バランスと皮脂をコントロールする「センサー効果」で、つけたての仕上がりのような印象に。
◆セザンヌ 皮脂テカリ防止下地 SPF28・PA++
皮脂テカリ抑制成分配合で、メイク崩れの原因となる皮脂を抱え込んで広げない化粧下地。潤い成分(カミツレ花エキス、スーパーヒアルロン酸)配合。
◆スマートフル うるおいBBゲル ナチュラルベージュ SPF32・PA+++
プチプラながら1本で美容液、クリーム、化粧下地、日焼け止め、ファンデーション、コンシーラーの6役!
ゲルが毛穴や肌の凹凸に密着しながら潤いを密封し、つややかな肌を実現してくれます。
◆ノブ ベース コントロールカラー UV ラベンダーピンク SPF30・PA++
臨床皮膚医学に基づいて研究された、敏感肌用コスメのノブの化粧下地。
くすみや色むら・毛穴を自然にカバーし、透明感のある明るいお肌にととのえるラベンダーピンクの化粧下地。
◆HANAオーガニック ウェアルーUV SPF30・PA++
紫外線はもちろん、大気汚染物質やブルーライトなどあらゆる外的ダメージからお肌を守る下地。
ノンケミカルで、まるで乳液のような軽い塗り心地。ライトファンデーションとして使える美肌ベースです。
◆資生堂インターナショナル dプログラム アレルバリア エッセンス BB SPF40・PA+++
紫外線吸収剤不使用のノンケミカル処方。アレルバリアテクノロジー搭載で、花粉やちり、ほこりなどの微粒子からも肌を保護しながら、くすみや赤味を自然にカバーします。
◆花王 キュレル BBクリーム SPF28・PA++
みずみずしいクリームベースで、圧迫感のない軽いつけ心地。セラミドを補い、肌を根本的に健やかに整える効果もあり。
乾燥性敏感肌対応。紫外線吸収剤は使用していません。
日焼け止めの適量と塗り方
日焼け止めや下地にも規定量があるって知ってましたか?
パッケージの裏などに記載があり、メーカーにもよりますが、
下地→パール1~2粒
日焼け止め→適量
とされていることが多いようです。
でもこの「適量」ってよくわからないですよね・・・
実は日焼け止めは、使用量が少なすぎると効果が得られにくくなります。日本人女性は薄くのばしがちだそうで、そうなるとせっかくつけているのに日焼けしてしまった、という残念な結果になってしまいます。
商品に表記されているSPF値、PA値による効果を得るためには、「1㎠あたり2mg塗ること」と規定されています。
これを顔全体の量に換算すると、0.8㎎。手のひらに出しておよそ500円玉大くらいの量になります。結構な量ですね!
指の腹を使って、一気に塗り広げ、ムラなく塗るのもポイントです。
うっかり日焼けしがちな首、耳の裏、手の甲にも、残った日焼け止めを伸ばし、ぬかりなく。
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日焼け止めや下地、敏感肌でも大丈夫?
肌が弱く、日焼け止めを使うと決まって肌荒れしてしまうから、つけずに済ませたい・・という女性も多いですよね。
でもバリア機能が低下している敏感肌の人にこそ、紫外線対策が必要なのです。
日焼け止め成分について
肌のバリア機能が低下すると、肌の内部に紫外線がたやすく侵入してしまいます。
紫外線はメラニンを生成するメラノサイトを刺激したり、肌の弾力線維であるコラーゲンにダメージを与え、しみ、くすみ、そばかす、たるみなどの原因に。敏感肌の人こそ日焼け止めは必要なのです。
でも日焼け止め効果のあるアイテムは肌荒れを起こしやすいのも事実。それには成分が大きく関係してきます。
一般的な日焼け止めには紫外線吸収剤(ケミカル成分)が含まれています。
紫外線吸収剤は、肌に浴びた紫外線を吸収し、化学的に別のエネルギーに変換し身体の外へ出すことで、肌への侵入を防ぐというもの。
紫外線を防ぐ力は高いのですが、多くの石油由来の化学成分を使っているため肌への負担はどうしても大きく、人によっては刺激が強すぎて肌荒れやアレルギー反応をおこしてしまうこともあります。
一方で、紫外線吸収剤を使わない日焼け止めを
と呼びます。こういった日焼け止めはどのように紫外線を防いでいるかというと、紫外線を反射させてお肌を守る紫外線散乱剤を使っているのです。
石油由来の紫外線吸収剤に比べて肌への負担が少なく、効果が長持ちするのも特徴です。
ただしものによっては白浮きしやすくなります。
敏感肌用の下地、日焼け止め
上記のように、敏感肌の人には「紫外線吸収剤」を使用していない、ノンケミカルの日焼け止めや下地がおすすめです。SPFも、肌への負担が少ない25~30のものを選びましょう。
紫外線だけでなく、花粉、排気ガス、ブルーライトや近赤外線をカットするなど、あらゆる外的刺激から肌を守る下地も人気があります。
は他にもあります。
- 無香料
- 無着色
- 無鉱物油
- 防腐剤(パラベンなど)フリー
- アルコールフリー
- 石油系界面活性剤フリー
何が合わないか、大丈夫かは人それぞれに違うもの。敏感肌用、と書いてあっても詳しい成分をチェックしたり、いくつかのサンプルを使い比べてみることをおすすめします!
日焼け止めと下地は両方必要?
いろいろつけると肌に負担のような気がするし、真夏に重ねづけするのも暑苦しくって気が進みませんよね。
日焼け止めと下地って、両方必要なんでしょうか?
美容部員さんに話を聞くと、「日焼け止めと下地はそれぞれ役割が違うので、より効果を得るためには両方を使うことをおすすめします」という答えが返ってきました。
では、それぞれの役割を見てみましょう。
下地の役割
- ファンデーションの密着度を高める
- 皮脂を抑えてベースメイクの崩れを防ぐ
- 肌の色ムラや粗をカバーする
- 紫外線や乾燥、刺激となりうる外的刺激から肌を守る
- マット、つやなど仕上がりを調整できる
- ファンデーションが毛穴に詰まるのを防ぐ
こんなにたくさんの役割があったのですね!メイクを美しく仕上げるとともに、肌を守る役目も果たしています。
日焼け止めの役割
・紫外線から肌を守る
こちらはシンプルです。効果を表す指数(SPF、PA)でどの紫外線に効果があるのかもチェックして使用しましょう。
実際の所、紫外線カット効果のある下地や肌色補正効果のある日焼け止め、1本で〇役!とうたったアイテムも存在し、時短のためにもなるべく工程を減らしたい・・・というのも正直なところです。
でも、1章でも述べた通り、日焼け止めの適量は顔で500円玉大くらい。
下地だけだと、表示の「パール1~2粒」の使用量ではたとえUVカット効果があるものでも規定量には足りないのです。
日焼け止め効果をきちんと得るためには、日焼け止めと下地の併用が有効なのですね。
重ねづけをすることで、たとえ汗や皮脂でメイク(ファンデ)が崩れても、その下に下地→日焼け止めと層があればそこで紫外線をブロックしてくれます。安心ですよね。
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日焼け止めと下地で取り入れたいオーガニックタイプ
肌に直接つけるなら、敏感肌でない人でも優しいものを選びたいですよね。
オーガニックの日焼け止め、下地について詳しく調べてみました。
オーガニックとは
オーガニックとは、化学肥料や農薬を使用せずに栽培された作物や畜産物のこと。
化粧品でいうと、そのように作られた「天然の植物成分」をつかった商品のこと。石油由来成分が使われていないことも特徴です。
化学成分は高い効果が期待できる分、どうしてもお肌には負担や刺激となってしまいます。
日焼け止めや下地でも、オーガニックという表示のある商品はたくさんあります。
オーガニック製品を使うメリット、デメリットを見てみましょう。
- 肌に優しい
- せっけんなどで簡単に落とせる
化学成分は肌にとって「異物」。赤みや肌荒れを引き起こす原因となることもあります。また、日焼け止めを落とすために専用クレンジングなどを使う場合、クレンジング自体が肌の負担になっていることもあるようです。
デメリット
- 保存料、防腐剤が入っていないため、日持ちがしない
- 白浮きする商品もある
- 値段が高い
使いきれなかった日焼け止めを次のシーズンに使用しようと思っても、本来の紫外線カット効果が発揮できないこともあります。一年以内に使いきれる量だけを購入するようにしましょう。
オーガニック製品を使うときの注意
購入する前に、成分をチェックしよう!
実は、少しでもオーガニック成分が使われていれば「オーガニック」の表記をしても問題ないとされているため、全体のどれくらいがオーガニック成分なのか、化学成分が使われていないか、よくチェックしてみましょう。
「ノンケミカル」「100%天然成分」などと書かれていれば、紫外線吸収剤は使われていないということです。
保存方法に注意
先ほども述べた通り、防腐剤や保存料がはいっていないオーガニック製品は何年も使うことを想定していません。使用期限をよくチェックしましょう。
直射日光を避け、涼しい場所で保存し、封を開けたら早めに使い切るようにしてください。
テスターを使ってみよう
オーガニックなら誰にでも合う、というわけではなく、中には植物アレルギーを起こす人もいるため、心配な場合はテスターを使ってみましょう。
こまめに塗りなおそう
オーガニックの日焼け止めは、SPFが20~30くらい、PAは++~+++くらいの数値の商品がほとんどですが、日常生活であればこのくらいでも十分。
長時間日に当たる時(運動会など)でも、あまり数値が高いものを使うと肌への負担が大きくなるため、低めの数値のものをこまめに塗りなおして効果を持続させましょう。
日焼け止めはきちんと落とそう!
肌に日焼け止めや下地が残ると、毛穴が詰まってニキビができたり、乾燥やくすみなどダメージの原因になってしまうことも。
説明書をよく読み、合うクレンジング法でしっかり落としましょう。
ウォータープルーフのものは専用のクレンジング剤が必要になることもあります。
低刺激のもの、オーガニックのものは洗顔フォームやせっけんで落ちることも多いので、肌への負担が少なくて済みます。
まとめ
未来の肌のために、今の肌を大切に!優しくしっかり紫外線対策して肌のダメージを防ぎましょう。