脇汗をかくといつの間にか服に黄ばみが・・・落とし方を知りたい!という人も多いですよね。
普通に洗濯してもなかなか落ちない黄ばみを簡単にきれいにしてくれるのは「重曹」。お洗濯のポイントを紹介します。
服の黄ばみがつくってことはわきがなの?とお悩みの方に、気になるわきがについても調べてみました。
脇汗による服の黄ばみ、落とし方を知りたい!
お気に入りの服なのに、脇の黄ばみが気になってもう着られない・・・そんな経験がある方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。特に白いTシャツやブラウス、ワイシャツは目立ちますよね。
汗による黄ばみは普通のお洗濯ではなかなか落ちないもの。何かコツってあるのでしょうか。
黄ばみを落とす!3つの洗濯法
黄ばみを落とす方法として一般的なのは、ずばり漂白剤。
酸素系と塩素系がありますが、 絹とウール以外のすべての素材で使用できますが、念のため洗う服の洗濯表示を確認してくださいね。
我が家ではがんこな黄ばみには塩素系を使うこともありますが、?色落ちするので色柄物への使用は厳禁です。
注意点としては、長時間つけ置きすると酸素系漂白剤でも布地を傷めるので、30分~1時間程度にすること。タイマーをかけておくとうっかり忘れがありません。
つけ置き後、普通に洗濯機に入れて洗えば軽い黄ばみならすっきりと落ちます。
・酸素系漂白剤
過酸化水素の漂白・殺菌作用を利用している漂白剤。液体と、粉末の2種類あります。
色落ちの心配はありません。また、塩素臭は発生しないため、塩素系漂白剤のつんとするにおいが苦手な方にも使いやすいです。
塩素系に比べると漂白力はやや弱く、洗濯しても効果がわかりにくいこともありますが、殺菌効果はしっかりあるので雑菌が繁殖せず、部屋干しした時の気になる臭いがありません。
・塩素系漂白剤
次亜塩素酸ナトリウムを主成分としたもので、非常に強力な漂白、殺菌力があります。独特の、つんとくる塩素臭があり、人によっては気分が悪くなることも。
漂白力が強く、色柄物には使えません。
次亜塩素酸ナトリウムは自然に分解が進むため、開封後1年以上経ったものは漂白力が弱くなっていることがあります。長期間の保存はできないんですね。
もっと効果的に黄ばみを落とすには、石鹸での予洗いをプラスすること。
黄ばみは汗に含まれる皮脂が関わってくるため、その脂分を石鹸で浮き上がらせます。脂汚れに強い洗剤(台所用洗剤、ボディソープ、洗濯用の固形石鹸など)が効果的です。
特に粉末洗剤と粉末漂白剤の組み合わせがシミが落ちやすく、おすすめです。
そして石鹸での予洗いでポイントとなるのはこの2点。
- 泡をたっぷりたてて洗う
- 50度くらいの熱めのお湯を使う
予洗い後、酸素系の漂白剤で30分ほどつけ置きし、すすげば終了です。
漂白剤を使わないやり方としては、鍋で服をぐつぐつ煮る、その名も「煮洗い」です。
殺菌にもなるため、ふきんや赤ちゃんの布オムツ洗いでも行われるやり方ですが、大人の服の黄ばみにも効果があります。
- 水1リットルに粉石けん小さじ2を入れてよく溶かす
- 服を入れ、吹きこぼれないよう弱火で20~30分煮る
- 火を止め、水を投入。手で汚れを揉みだし、お湯ですすぐ
注意点としては、鍋はステンレス製やホーローのものを使うこと。アルミ鍋は石鹸のアルカリ成分で変色してしまいます。
また、生地によっては傷んだり縮んだりしてしまうので丈夫な綿や麻素材のものに限ります。
服が汗で黄ばむ原因って何?
そもそも、なぜ汗をかいた部分が黄ばむのでしょうか?原因はいくつかあるようです。
体から出た皮脂が酸素や日光に触れて酸化し、雑菌が繁殖すると、黄ばみや黒ずみになってしまいます。
汗をかいたまま服を放置する、洗剤の使い過ぎ、生乾きのまま服を着る、制汗剤を多用する、乾かないうちに服を着る、などの行為を繰り返していると、やはり雑菌が繁殖し服が黄ばむ原因になります。
洗い残した洗剤、制汗剤が化学反応を繰り返し起こし、その結果、頑固な黄ばみとして洋服に残ります。この黄ばみはなかなか落ちません。
また制汗剤は体に合わないものを使うと黄ばむことがあるようです。不思議なことに、その人の体質のよって黄ばみの出る制汗剤は異なるそうです。
汗腺にはアポクリン汗腺とエクリン汗腺の2種類があり、アポクリン汗腺から出る汗は緊張すると出るもの。脂質やタンパク質などの成分が多く含まれています。
このアポクリン汗腺から出る「リポフスチン」という色素成分が黄ばみの原因になります。
エアコンの効いた部屋に一日中いる、運動をしないなど、汗をかかない生活をしていると汗腺の機能が低下します。
すると、普段は無色無臭のエクリン腺から出る汗も、余分なミネラルや鉄分などが混じり、通常の汗ジミより色が濃くなってしまうことがあります。
湿気、埃は雑菌の大好物。菌が空気に触れて酸化することで黄ばみや黒ずみが発生する可能性があります。
服をしまう前にクローゼットや洋服棚を掃除し、「乾燥剤」や「除湿剤」を多めに置く、定期的に換気を行うなど湿気を防ぎましょう。
バランスの良い食事(動物性脂肪やタンパク質を取り過ぎず、野菜中心で)、適度な運動、睡眠を取り、ストレスを軽減することで生活のリズムを見直し、
脇汗で服が黄ばんでも簡単に重曹で落ちる!?
脇汗による服の黄ばみの救世主は「重曹」!
簡単によく落ちる、そのパワーをご紹介します。
重曹を使って黄ばみを白く!
お菓子を膨らませたり、こんにゃくの凝固剤、胃腸薬の成分として昔から使用されてきた重曹。
炭酸水素ナトリウム、重炭酸ソーダともいい、油脂を乳化させ、浮き上がらせる、たんぱく質をある程度分解できるといった効果があります。
重曹を使った黄ばみ落としの方法をいくつかご紹介します。
重曹にお酢を加えると炭酸ガスが発生し、汚れを浮き上がらせる効果が増します。まずはお酢を加えた『重曹ペースト』のつくり方とその使い方です。
【用意するもの】
- 重曹
- お酢(クエン酸・レモン汁でも可)
- 40℃~55℃のお湯(熱湯は生地を傷めるので注意)
- 歯ブラシ
【つくり方とその使い方】
- 重曹とお酢を3:2の割合で混ぜ、ペースト状にします。
- 服の黄ばみがついた部分をお湯で軽く濡らします。(皮脂を柔らかくするため)
- 歯ブラシに重曹ペーストをつけ、黄ばみ部分に塗り込みながら軽くこすります。
- そのまま洗濯機でいつも通りに洗います。
- 日光で自然乾燥させます。
洗濯機についている乾燥機機能を使う場合、洗い流せなかった皮脂が定着してよりがんこな黄ばみになる可能性があるため気を付けましょう。
お天気が悪くて乾かなそう・・・という時は、低温乾燥である程度乾かしてから天日干しにするとよいでしょう。
重曹を使ったその他の「黄ばみ対策」
重曹と酸素系の漂白剤を1:2位の割合で混ぜ、ゆるいペースト状にします。
黄ばみ部分に塗り込み、15分ほど置くときれいになります。酸素系漂白剤なので色柄物にも使えます。
重曹を配合した石鹸。Yシャツの襟、袖の黒ずみにも効果的です。
脇汗による服の黄ばみ、予防できる?
そもそも服に黄ばみをつけないようにする方法ってあるのでしょうか。
- ◆汗脇パッド
脇汗対策おすすめのパッドでメンズやレディースは?
脇汗対策として一番取り入れやすいのが脇汗パッドです。夏場の汗をかく時期にはもちろんですが、服の黄ばみ対策にも役立ちます。 - ◆汗取り付きインナー
夏のシャツの汗対策で汗が目立たないのは?
上着を脱いだとき、手を上げた時に脇に汗染みがあるととても恥ずかしいですよね。ここではインナー、汗取りパッド、制汗スプレーなど様々な方法をご紹介します。
これらを使用することで、服に汗が浸み込むのを防ぎ、黄ばみを予防できます。
- ◆汗をかいてもすぐ乾くよう、通気性の良いデザインや素材の服を着用する
- ◆胸にさらしや下着をきつめに巻いて圧迫し、汗を止める
夏のシャツの汗対策で汗が目立たないのは?
京都の舞妓さんは、脇の下の胴回りを帯で圧迫することで上半身の汗をかきにくくし、化粧崩れを防いでいるんですって。こんな方法も試してみてはいかがでしょう。
◆ベビーパウダー
油や水分を吸い取り、汚れをつきにくくしてくれます。洗濯が終わったあと、黄ばみやすい部分に軽くつけると黄ばみを予防できます。普通の洗濯洗剤で落とすことができるのもうれしいですね。
注意点として、コーンスターチが原材料のものを使用してください。
◆防水スプレー(撥水スプレー)
油や水をはじき、汚れをつきにくくします。汗が服に染みないので、黄ばみ予防に効果があります。
汚れや汗がついたとしても、洗濯機で簡単に洗い流すことができます。スプレーを選ぶときは、「衣類用」「布製品用」と表記されているものにしましょう。
革製用やゴム製用スプレーの場合、水や油を強くはじくために「オイル」が使用されており、「油染み」を引き起こすため、衣服への使用は厳禁です。
そして注意しなければいけないのは、防水スプレーとベビーパウダーの同時使用は効果を打ち消し合ってしまうということ。逆に汚れの原因となってしまうので避けましょう。
脇汗で黄ばみができたらわきがなの?
脇のところが黄ばむと、見た目にも恥ずかしいけどもっと気になるのは「におい」ではないでしょうか。
もしかして、これって「わきが」ってこと?自分では気づきにくい分、悩みますよね。
わきがのメカニズム
かいたばかりの汗をぬぐって嗅いでみても、においは気にならないはず。
しかし、汗腺から分泌された汗が皮膚の上で皮脂腺から分泌された脂肪分まどと混じり、それが皮膚や腋毛に常在している細菌に分解されることであの「汗臭さ」が発生するのです。
汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」があり、アポクリン汗腺から出る汗には脂質やタンパク質などの成分が多く含まれています。
皮脂や角質とは違う、これらの成分を雑菌が分解すると、汗のニオイとは違う、ツーンとしたワキガ臭が発生するのです。
つまり、わきがには「アポクリン汗腺」から出る汗が深く関係しているんですね。
におい以外のセルフチェック法をご紹介
わきがのにおいは周囲の人には強烈に感じられるのに、残念ながら自分では気づきにくいもの。
- アポクリン汗腺が多い
先ほども述べたように、アポクリン汗腺から出る汗がわきが臭の原因。アポクリン汗腺は「腋の下」「乳輪」「へそ回り」「デリケートゾーン」「耳の中」のみに存在し、この数が多く活発に活動している人はわきがの傾向があると言えます。 - 耳垢がねっとり系
耳垢が湿っているのは、耳の穴の中の「アポクリン腺」の量が多いことが原因。こういう人は脇にもアポクリン腺が多い傾向があります。 - 両親や兄弟にわきがの人がいる
わきがは遺伝的な要素が強いということが分かっています。両親のどちらかがワキガだと50%、両親ともにワキガだと80%の確率でその子供に遺伝するのだそうです。 - 腋毛、体毛が多い
腋毛が多い人は、アポクリン腺も多くなる傾向があります。体毛が濃い人も注意が必要で、特に陰部や乳首の周りの体毛が濃いとわきがの傾向が高くなるとのこと。
信頼できる家族や友人などに尋ねてみてもいいかもしれません。
服の脇部分に黄ばみができたからといって、必ずしもわきがということにはなりません。
わきがかどうかに関係なく、汗をかいたままの服を長時間放置したら、誰にでも黄ばみはできるもの。
とはいえ、わきがの人の服の黄ばみ方は普通の人とは少し違うようです。
- 新しく着た服でも黄ばみができる
- 黄ばみの色が濃く、広範囲
- 黄ばみが落ちても臭いは残る
- 脇以外の場所(へそ周り、デリケートゾーンなど)にも黄ばみができる
こういった黄ばみができる人は、わきがを疑うべきかもしれません。
服についたがんこな『臭い』。洗濯してもにおう・・・
洗濯で黄ばみが落ちても、なんとなく臭いが残っているような気がする、また、着て汗をかくとワキの部分からにおいがする・・・という経験がある方も多いようです。
脇汗や加齢臭など、臭いをすっきり落としたい場合は、無臭化の作用がある『消臭成分』や、雑菌を繁殖させない『除菌・抗菌』の成分を含む洗濯洗剤を使用することをおすすめします。
>>これらの成分が何度も洗濯を繰り返すうちに効果を発揮し、頑固な臭いを取り除き、新たな臭いを予防することも期待できます。
最近の洗濯洗剤には香りを強調するものもありますが、体臭の根本的な解決にはなりません。
むしろ服を着たときに洗剤の香りと定着したにおいが入り混じり、複雑なにおいとなってしまうことも。香りだけで洗剤を選ぶのは避けたほうがよいでしょう。
まとめ
がんこな黄ばみには重曹!でも服が黄ばむ前に、正しいお洗濯と生活習慣の見直しでさらっと汗を目指そう!