「曲げわっぱ」は古来日本人が野良仕事に出向く時に弁当箱として日本各地で独自に進化してきたものです。
近年日本の食文化は世界的に脚光を浴び誇れるものが沢山あります。
日本食も今では「和食」としてユネスコに2013年に無形文化遺産に指定されておりますが、その中で密かにブームとなりヨーロッパなどでは和食に関連する日本の食文化として「弁当(BENTO)」が流行しています。
外国人に言わせれば「合理的」で「栄養満点」な日本の弁当は、それまで自国の食文化にはない考え方でのランチを紹介され、カルチャーショックと同時に興味をソソられたのでしょうね。
いま日本文化に敏感なフランスでは、日本の伝統食文化である弁当の容器である「曲げわっぱ」も脚光を浴びていますので紹介したいと思います。
日本人も意外と知らない方も多いこの「曲げわっぱ」時代にそくした現代で今一度再認識してみましょう。
意外と知らない「曲げわっぱ」の秘密
海外で日本の和食と同じく「弁当(BENTO)」が脚光を浴びているいま、弁当容器も再認識されてきており中でも「曲げわっぱ」について海外では日本以上に関心が高いのはご存じですか?
今一度私達も「曲げわっぱ」について考えてみませんか。
曲げわっぱの曲線美の秘密とは
秋田杉を使った「曲げわっぱ」お弁当箱として認識されている方が多いのだけれど意外と知らないことが多いのでまとめてみました。
曲げわっぱは秋田杉を使うことで曲げわっぱとなることは多くの人が承知している。
しかし杉のどの部分を使うのかはあまり知らされていないのです。
調べてみると柾目(まさめ)と板目(いため)の使い分けで曲げわっぱが作られていることについて多くの方はご存知だったでしょうか。
曲げわっぱの曲線美の秘密は80度のお湯で曲げるため杉の板は「柾目」に限ります。
「板目」を使うと曲げたときや、あとになって年輪から割れ始めるので、板目は使わないのが曲げわっぱなのです。
この柾目を使った曲げでの曲線美が「曲げわっぱ」の真骨頂なのです。
一週間から10日間程乾燥させると出来上がりです。
継ぎ目も先端の接合部になればなるほど均一に細くなり板を重ねて出来た頃には接合部は感じられないように一枚の板のような出来栄えです。
曲げわっぱのもうひとつの利点
「ごはん」が覚めても美味しいのが曲げわっぱの特徴です。
杉の香りが適度にご飯に移り、ご飯の湿気を曲げわっぱが適度に吸収することでご飯が美味しく冷めても味が変わりません。
合成樹脂のお弁当ケースとは効果の違いは歴然で、プラスチックの独特な匂いや水滴などでの嫌な思いをしなくても良いし、杉の成分は抗菌作用も期待でき衛生的なのです。
接合部に使う樹皮は「山桜」の樹皮を使うのが美しさを際立てる秘密の一つです。
オシャレに見える曲げわっぱですが、強度的にも大切な接合部なのが山桜の樹皮を使ったものなのです。
曲げわっぱの中には今から300年前の曲げわっぱもあり、大切に使えば子孫にも受け継がれるとっても長持ちできる容器なのです。
曲げわっぱのお手入れ方法
- 「ぬるま湯で汚れを落とす」
- 「乾いたふきんで水気をとります」
- 「風通しの良い、場所で縦置きにして乾燥」
させるのがポイントなのです。
そうすれば長く使え子供たちへも受け継がれていくことでしょう。
今では曲げわっぱの技術をお弁当箱だけではなくコーヒーカップやマグカップ、さらに照明家具から時計などにも活用され始めているのも注目で日本の文化・伝統技術を現代風にモダンに仕上げている。
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