健診弱者の健康診断、行きたいけど時間とヒマがない!
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健康診断では自営業や主婦の方または自由業のフリーターさんなど、高齢の人も含めて「健診弱者」と呼ぶことがある。
健診弱者とは「一年以上健康診断を受診していない人々」を指しているのですが、年間国内では3.600万人ほどいらっしゃいます。
会社員は会社の健康診断を受ければいいのですが、その他の人たちは自治体からの健康診断・がん検診・メタボ健診などを受けることになります。
でも健診弱者の中には、忙しくって決められた日時までに行けない!時間がかかるムリ、などまたは健康診断を受ける病院が遠くにあるため出向くことができないなどで機会を損じるケースが多々有ります。
それらの人の理由はまちまちですが、定期的に健康診断を受けていらっしゃらないのも事実なのです。
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検診弱者のための健康診断
ながらく健康診断に出向いて診断を受けていない方は、できるだけ機会を作り健康診断を受けてください。でも病院へ出向く時間やヒマもなく遠距離のため行く気にもならないと悩んでいるのでしたら・・・。
今年度(2014年1月)より国の規制緩和により「セルフ健康チェック」ができるようになりました。このサービスを利用して自己採血検査によるセルフ健康診断をせめて受けられてはいかがでしょう。
「ワンコイン健診」から始まるセルフ健康診断
ワインコイン健診は数年前から話題になり、都会などでは認知も進んでおります。
このセルフ健康チェックは「株ケアプロ」が最初にはじめた事業モデルで現在関東都市部に展開され始めています。
ご自分の指先から自己採血して血液を数滴採取するだけで検査が行えます。
しかもその場で検査結果を伝えてくれるのです。さらに検査項目一つにつき「500円」でできますので気になる検査だけでも該当項目があればできてしまいます。
△検査項目(各項目500円)
- 血糖値
- HbA1c
- 中性脂肪
- LDL・HDL
- 肝機能
- 骨チェック
- 肺年齢
- 血管年齢
- 体内年齢
検査後は携帯やスマホ・パソコンで閲覧できる、ご自分の「カルテ」を作ってくれるサービスも付いてきます。
スーパー・ドラックでも健康診断ができるサービスが近日中に全国区へ
ケアプロのセルフ健康チエックに始まった、健診弱者のための健康診断は国の規制緩和と事業推進により近い将来全国区へ拡大されます。
お近くのスーパーやドラックで「ドラッグストアで受けられる血液検査、はじまりました」などというポスターを見たことありませんか?
この春(2014年)からドラックストアや大手のスーパーで始まったセルフ健康チェック・サービスです。
概要はワンコイン健診とほぼ同じですが、検査項目を複数セットとしてサービスしていますので、検査費用は約3.000円程度が相場です。こちらもご自分の指先から自己採血し血液を数滴採取するだけで検査が行われます。
但しこちらは、検査結果は約1週間かかります。検査結果は店頭まで取りに行きます。
検査項目(所要時間 :10~15分)
- 総コレステロール
- LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
- HDLコレステロール(善玉コレステロール)
- TG(中性脂肪)
- ALP
- AST(GOT)
- ALT(GPT)
- γ-GTP
- 総ビリルビン(T-BIL)
- クレアチニン
- 尿素窒素(BUN)
- 尿酸(UA)
- ヘモグロビンA1c
検査後は携帯やスマホで閲覧できる、ご自分の「カルテ」を作ってくれるサービスも有ります。
※検査項目(1~4)血液脂質のこと、(4~9)肝機能のこと(10・11)は腎臓機能のこと、(12)は尿酸で、(13)は血糖です。
今現在、全国区としてのこのサービスは普及していませんが、ここ数年で大幅に増えていくと思われます。
すべての人が利用できる体制が整いましたので、比較的早く地方でもサービスを受けることでだれでも手軽にセルフチェックできる時代が訪れるでしょう。
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保険の効かない健康診断、検査費用と比較したコストパフォーマンスは
病気になってから悔やむなら、本当は検査費用の比較なんて無意味なのですが・・。
通常の自治体がお知らせしてくれる健康診断での検査費用は無料もしくは千円~二千円程度のやすい費用で済ませることができます。
しかし、年齢制限(例:40歳以上)や生活保護者や妊婦さんなど限定されているのも事実、それから漏れた人や何らかの理由で健康診断に出向くことが出来ないのであればせめて、血液検査でのセルフ健康チェックで健康診断してください。
健診弱者である自営業者や扶養家族に含まれていない主婦や自由業さんはご自分で病院を探して健康診断を受けなくてはなりません。
その場合実費での検査で健康診断の内容により金額は変わります。
血液検査の他にX線や心電図を追加すれば、当然費用もかさむかもしれませんが、公共の病院のほうが比較的安く検査してくれます。
長く健康診断を行っていない人は、わかっているけど頭の片隅には身体の心配が付きまとうものなので、時間とヒマがないのでしたらせめてセルフ健康チェックでの血液検査を行うことにより、病気にならない「予防医療」に少しでも近づける事ができるのです。
まとめ 健康診断は予防治療
例えば糖尿病ですが、日本の三大成人病のトップに「がん」ありますが糖尿病との関連が大きくクローズアップされてきました。
どちらも生活習慣病として共通なのですが、実はそれ以外に因果関係があるようなのです。
「アメリカで糖尿病はがんの発症とも関わる(2010年)」と報告発表されて、翌年日本の日本癌学会と日本糖尿病学会が「糖尿病と癌に関する合同委員会」を発足させ、がんと糖尿病の関係を調査いたしました。
糖尿病の有無と発がんリスクの関係を分析したところ「糖尿病と糖尿病でない人」では発がんリスクが糖尿病を患っている人のほうが「全体で約1.2倍(すい臓がん:1.85倍、肝臓がん:1.97倍、大腸がん:1.4倍)」でした。
日本の糖尿病患者は予備軍も入れて約2.000万人ですから、日本が「がん大国」と言われて久しいのですけど、この糖尿病患者さんも「がん予備軍」として考えるなら恐ろしくなります。
健康診断は決してムダでなく、ご自身でしっかりと時間と日時や交通手段を見つけて計画して「健診弱者」にならないようにすることが結果的に「予防治療」となり健康で暮らせていつまでも元気にお仕事も出来るのです。