健診弱者のがん検診、血液検査だけでがんを予測し早期にリスクを知る
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定期的ながん検診は早期発見での対処がしやすといい今まで推奨されてきた、がんの予防診断です。
少しでも発見を早めるためあらゆる検査方法が生まれて行きましたが、どれも個別のがんに対応した検査が多く、患者にかかる時間や費用などのコストは重く定期的ながん検診が受けられない方もいまだに多くいます。
基本的な健康診断においても日本の人口の約三割(約3.600万人)の方は長期にわたって診断を受けていない現状を「健診弱者」と言って国も救済に乗り出しています。
健康診断と違い、がん検診には時間とコストが掛かり、なかでも健診弱者にとっては時間のかかるがん検診はどうしても敬遠しがちであるのです。
その中で「血液検査」だけでがんの発症をリスク(確率)で評価して早期に対処できる検査方法がいま注目を浴びています。
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自治体のがん検診は健診弱者にとって不向きなのか?
健診弱者とは、自営業者や主婦・高齢な人などでフリーターも含まれる一般には会社員以外の方を指すのですが、仕事の忙しさにより時間を捻出できない方や主婦や高齢の方のように自治体の健康診断を受けることが遠隔地の問題とか時間がかかる病院には行きたくないとかで健康診断にも行けない方を言います。
そんな中で「がん検診」も同じような状況と加えて、保険が効かない検診費用の問題でも足が遠ざかるのかもしれません。
国の事業で、がん検診無料クーポンが話題になりましたがすべての年代を網羅していませんし、がん検診も限られた種類だけでした。(子宮頸がん・乳がん・大腸がん検診)
自治体によっては、このサービスに準じたがん検診も実施しているところもありますが、年齢制限やすべてのがんには対応されていないのが現実です。
どれもがんの健康診断促進のため「がん検診弱者」救済にむけて行っている制度です。
自治体が行う「がん対策型検診」の種類と費用は
全国の自治体が取り組んでいる「がん対策型検診」の種類にを調べますと以下のようになっています。
公共的ながん予防対策として公的な補助金を使って自治体によっては無料か少額にした負担金で検診が出来ます。
- 胃がん
- 肺がん
- 大腸がん
- 前立腺がん
- 乳がん
- 子宮頸がん
対象年齢
対象年齢の制限は有ります。
胃がん・肺がん・大腸がんは40歳以上で、前立腺がんは50歳以上とし乳がんは40歳以上で子宮頸がんの検診は20歳以上としている自治体が多いです。
※各自治体によっては異なる場合があります。
自己負担金は
各がん検診の自己負担金は、自治体によって無料から数千円まで様々です。
いずれも少額で済むことは事実ですので、個別に自治体の「がん対策 がん検診」での負担金を御覧ください。
受診場所
受診場所の病院は各がん検診ごとに異なった病院へ出向かなければなりません。
検診内容が違うためやはり時間は掛かりますね。
個人が行う「がん任意型検診」とは
会社が行う人間ドックは健康保険組合からの補助金を使っているのですが、個人が行う人間ドックのことを指します。
この場合補助金も出ませんし、当然保険も適応されません。
したがって自己負担額は集団検診と比べて多くなりますが、基本的な検査内容やがんなどの疾患の種類によって費用も異なり、オプションを選べるので手厚く検診できるメリットが有ります。
医療機関ごとにそれらは異なります。
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がん検診弱者には朗報か?血液検査だけでがん予測できる
近年脚光を浴びている「血液検査だけでがんが予測できる」検査方法が有ります。
これは一度の採血だけで、複数のガン種についてリスク(確率)を評価・予測することができますこれをAICS検査といいます。
しかしこの検査方法では、がんであるか否かを断定するものではありません。
また、AICS検査(アミノインデックス がんリスク・スクリーニング検査)は採血を行った時点での生涯に渡ってのリスクを予測するものではありません。
すべての人が、がんのリスクがないとは言い切れませんので、健康診断と同じく定期的な検査をオススメいたします。
AICS検査(がんリスク・スクリーニング検査)
通常がん検診は上記に記したように複数のがん検診を違った検査方法で検診致します。
さらにがん検診ごとに検査病院が異なることもあり検診を受ける側からして時間と負担を強いられます。
従来の血液検査での精度を超えたこの検査の利点は、レントゲンや腫瘍マーカーなどのガン検診で、ある程度ガンが大きくならないとわからなかったのですが、このAICS検査は、複数のがんの種類を一度に検査でき、しかも早期ガンや組織型にも対応した画期的な検査方法なのです。
したがって、がんと診断されている方は対象外で、症状のない方を対象とした検査方法なのです。
AICS検査の特徴-検査方法
わずかな血液(5CC)程度採取して検査を行うだけで、一回で複数対象のがんに対する検査結果が得ることが出来ますので体にかかる負担と時間は大幅に軽減される。
対象年令と性別は
下記の年齢と性別により日本人のために開発された検査方法です。
※妊婦さんは検査が受けれません。
自己負担金は
この検査は健康保険は適応されませんので、全額自費負担となります。
がん任意型検診の部類に属しますので医療機関ごとに費用は異なり、現状平均で約3万円前後となります。
AICS検査の検査結果について
がんの罹患(りかん=病気にかかること)している確率をリスクで表しています。
AICS検査では、がんのリスクを数値(AICS値)によって判断します「Aランク・Bランク・Cランク」として分類して報告されます。
数値が高いほど「A⇒B⇒C」となり、リスク(確率)が高くなっていきます。
リスク(確率)の度合いによって医師との相談により各種がんの精密検査に移れるのがメリットでしょう。
※AICSはがんであるかどうかを確定するものではありません。
まとめ
アミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS検査)は受診者にとって身体の負担と時間を低減して、今までなかった早期でのがん発見に貢献でき予防医療にも大いに役立つことになります。
さらに対象となる「がん」を見定めて適確に精密検査に入れ、効果的な治療に結びつくのではないかと考えております。
健康診断とともにがん検診は基本健康保険は効きませんので全額負担です。
したがってこの負担が「価値が有るのか?ないのか?」は御覧頂いた「あなた」次第です。
負担を少なく自治体での検診で続けるも良し、時間と身体の負担を軽減し早期発見に務めるのも良しですので、選択はご自分の価値観でご判断くださいませ。