日本でも、古くからの習慣で、中秋の名月、十五夜という言葉をよく聞きます。言葉は知っているけど、中秋の名月っていつなの意味はなに、中秋の名月ならではのイベントってあるのかな、手軽で簡単に自宅で出来るイベントってどうするのでしょうか ?
満月は月明かりが綺麗ですね。最近では、スーパームーンなど、テレビでも大きく取り上げられるようになってきました。
子供に十五夜、満月と言えば、言わずとしれた、お月様でうさぎがお餅つきをしている絵を描いたり、話したりしてくれます。また、ちょうど芋の季節とその収穫を感謝して供えられることから芋名月とも言われています。
中秋の名月はいつ?いつまで満月?何時?
中秋の名月は、毎年、旧暦8月15日、新暦で9月15日となっています。2016年の満月は9月17日です。月の満ち欠けが1日単位ではないので、中秋の名月(十五夜)が必ずしも満月になるとは限らないです。
満月にはうさぎに会える?
昔から、満月を見ると、うさぎがお餅つきしていると言われていますね。残念ながら、本物のうさぎは月には存在せず、これは、日本から月を見た角度で、海と言われる場所が黒くなる影からうさぎがお餅つきをしているように見えたことが始まりです。
日本に近い韓国でも同じ影に見えるようで、うさぎがいると言われていますが、遠く離れたアメリカでは「女性の横顔」、ヨーロッパでは「片手しかないカニ」と言われています。
月を見ると、満月かな?と思うぐらい真ん丸なお月様を見ることがありますが、厳密に言うと、満月は一瞬、また、日にちで言えば、満月の瞬間がある一日のみです。次に満月を見れるのは、月の満ち欠け周期がある約30日後になります。
中秋の名月の意味は?十五夜?満月?お供えはススキ?
昔の人たちは、月の満ち欠けから月日を知り、農業などを行ってきました。十五夜の満月の夜のは、大きな節目だったようです。秋の収穫を喜び感謝する日になりました。
中秋の名月は、中国では古くから月を見る催し(望月)という行事があり、平安時代に遣唐使によって日本へ伝えられ、貴族の間で広まり、のちに武士へ、そして、町民へと広まってきました。
十五夜が満月とは限らない!
月と地球が公転しているので、その軌道の関係から、必ずしも中秋の名月が満月とはならないです。最近では、2013年の十五夜が満月でした。次回は、2021年の十五夜が満月になります。
十五夜といえば、満月に見立てたお団子とススキを飾りますね。ススキには、魔除けの力があると言われているます。
十五夜と十三夜?
昔から、同じ場所で十五夜と十三夜の両方を観る風習があります。一方だけ鑑賞するのを片見月と言われています。今は、十三夜はあまり一般的ではなく、十三夜に月見団子を売らないお店も多くなっています。
両方の月を見る習慣があったのは、日本独特の風習なので、ぜひ今年は、どちらも楽しんでみてはいかかがでしょうか。
中秋の名月 イベント2016
最近では、中秋の名月にイベントを開催するところも多くなってきました。イベントは、日本だけではなく、中国では中秋節、韓国では秋夕(チュソク)と言われ、国をあげてのイベントになっています。
東京タワーでお月見階段ウオーク
東京タワーフットタウン屋上から大展望台までの外階段を歩いて登るイベントです。年一回の特別ライトアップ!お月見ダイアモンドヴェールも点灯されます。お団子やススキなどが飾られ、お月見を楽しめます。
京都 大覚寺 観月の夕べ、明日祭が開催されます。京都のお寺とススキ、満月が綺麗に並んだ景色は、素敵ですね。
自宅でイベントしよう
近所でイベントをやっていなくても大丈夫!お家でお月見パーティーをしてみるのはいかがですか?準備はさほど難しくないです。
初心者なら、和菓子店などでお月見当日に発売するお団子を買うと簡単にできます。十五夜に合わせて、お団子15個と里芋など、秋に収穫できる農作物、果物を用意します。ススキは、本数など決まりごとはありません。
飾る場所は、窓辺や、縁側があれば是非縁側に、お月様がよく見えるところにお供えしましょう。夜露がついたお月見団子を食べると、健康になると言われています。
十三夜もお祝いする場合は、13個のお団子を飾ってくださいね。
まとめ
お月見のある9月は雨、台風の襲来が多いですが、なぜか十五夜には晴れることが多いと言われています。是非、お月見団子をお月様に備え、その後、皆で食べましょう。
昔から大事にされている日本文化を伝統行事として引き継いでいきたいです。もしかしたら、うさぎが餅つきしているように見えるかもしれませんね。