一般的になってきた「節分に恵方巻きを食べる」ということにはどんな意味があるのか、正しいやり方はご存知でしょうか?今回は節分のイベント「恵方巻きを食べる」ことについてやり方やルール、恵方巻きの由来もあわせて詳しくみていきましょう。
毎年1年の厄を払う日とされている2月3日の節分。子どものころに「鬼は外、福は内」という掛け声とともに豆まきをされたことのある方は多いでしょう。
そして最近節分の日には豆まきに加えて「恵方巻きを食べる」というイベントが注目されています。テレビのCMやスーパー、コンビニなどでもお正月が終わると日本全国で「恵方巻き」や「丸かぶり寿司」と呼ばれる巻き寿司が予約できるようになっていますね。
節分の恵方巻きのやり方ってどうするの?
恵方巻きを食べる日はもちろん節分の日の夜です。恵方巻きは地域によって「丸かぶり寿司」や「幸運巻き寿司」とも呼ばれていますね。
節分で恵方巻きのやり方で正しい食べ方は、その年の福徳を司る神である歳徳神(としとくじん、とんどさん)がいるとされる方位を向いて無言で願い事を頭の中で願いながら一気にお寿司にかぶりつきます。
本年度の恵方は
・下記の表で恵方がわかります。
- 節分の恵方巻きのやり方で方角を西暦から知ろう!
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※西暦の下一桁の数字が下記のどれかに当てはめれば恵方がわかります。
- 「1」と「6」→南南東微南(なんなんとうびなん)
- 「2」と「7」→北北西微北(ほくほくせいびほく)
- 「3」と「8」→南南東微南(なんなんとうびなん)
- 「4」と「9」→東北東微東(とうほくとうびとう)
- 「5」と「0」→西南西微西(せいなんせいびせい)
また地域によっては無言で目を閉じて食べたり、福を呼び込むということで笑顔を浮かべながら(笑いながら)食べたりするところもありますね。
「笑う門には福来る」とは言いますが、笑いながら食べるのは難しそうです。
節分の恵方巻きのルールと今年の方角
それではここで恵方巻きを食べるときのルールについて詳しくみていきましょう。
恵方巻きを食べるときのルールは一般的に大きく3つです。
節分の恵方巻き正しいルールは?
①1人1本、丸ごと恵方巻きを食べること
コンビニエンスストアなどで売られている恵方巻きは大小様々ですよね。太巻き寿司だと1本食べるのは大変です。
また、切って食べることもNGですのでお子様や女性の方には少しきついかもしれませんね。切ってしまうと「縁が切れる」ということになるそうです。
最近ではお子様用や少食用の小さめの恵方巻きも売られていますし、家庭で恵方巻きを手作りで巻いてみてもよいでしょう。
②黙って(無言)で願い事をしながら一気食べること
恵方巻きを食べる間はおしゃべりはダメです。黙って食べる理由としては食べている間に運気が逃げないようにするためだとか。
願い事をしっかりと願いながら無言で一気に食べきってしまいましょう。
③その年の「恵方」を向いて食べること
恵方巻きを食べるときに一番重要なのが「恵方」を向いて食べることで、年毎にその年の恵方は異なりますので注意が必要です。
2018年の恵方は「南南東微南」。
恵方がわかったけど、どの方向なの?
恵方の方角はわかったのだけど、食べる場所によって決められた方角がわからないことはありませんか?
以下のサイトで住所を入力すれば食べる場所や自宅の場所からどちらが恵方にあたるか確認ができますので、食べる前に事前にみておくと良いでしょう。
参考ページ >>恵方巻きどこでも方角チェック!
今年は恵方巻きを手作りで!華やかな巻き寿司の作り方
恵方巻きのイベントのときに用意しなければならないのはもちろん1人1本の海苔巻き寿司ですが、今年はご家庭で手作りしてみてはいかがでしょうか。
恵方巻きには七福神を意味するということで7種類の具を入れることが一般的です。最近ではより美味しさを求めて海鮮の入った恵方巻きや、もはや海苔巻き寿司ですらない「恵方ロール」というスイーツも出ているくらいです。
恵方巻きの具材の定番は、「出し巻き卵、シイタケ、キュウリ、かんぴょう、うなぎ(アナゴ)、海老、桜でんぶ」と縁起をかついだものが使われていますね。
引用元: instagram.com
Youtubeに巻き寿司の作り方を詳しく紹介している動画がありましたのでご紹介します。ちょっと贅沢でしかもキレイな恵方巻きが巻けそうですね。
華やかな恵方巻きはの写真はInstagramへ投稿してもよさそうです。今年も既におしゃれな恵方巻きが投稿されていました。
引用元: instagram.com
外国の方も「節分の恵方巻きを作っているの?」しかも具が多い外人サイズ!でもサラダ巻みたいな恵方巻きです。美味しそう!
節分の恵方巻きの由来、いつから始まったの?
恵方巻き」と聞いて地域によっては節分の行事としてピンとこない方もまだ多いでしょう。
それもそのはずで、実は節分の日に太巻き寿司を食べるという風習はもともとは全国的な行事ではなかったのです。
恵方巻きが一気に節分の行事としてメジャーになったのは1998年と最近のことで、大手コンビニエンスチェーンのセブンイレブンが「恵方巻き」という名称で、節分に「恵方巻きを食べる」というイベントとともに大きく売り出したことがきっかけと言われています。
日本のバレンタインやホワイトデーと同じように商品を販売するためにイベントが仕掛けられたという感じでしょうか。
恵方巻きの由来、ルーツは実は大阪だった?
今では全国的に認知度も90%で自宅で恵方巻きを食べるイベントを行う方も多くなってきましたが、恵方巻きがいつ始まったかについては実は諸説があります。
恵方巻きのもともとの由来は江戸時代の大阪の商人が商売繁盛と厄払いを祈願して節分の日に「幸運巻寿司」を食べるという習慣があったという説や、大正時代に大阪の花街(歓楽街)で節分の時期に漬けあがる新香巻の海苔巻きをその年の恵方に向かって食べる遊びがあったなど諸説あります。
ただ、1998年にセブンイレブンが恵方巻きを全国展開する以前より「丸かぶり寿司」として関西地区のスーパーやコンビニで節分の時期に太巻き寿司が販売されていたことから、恵方巻きを食べる習慣は商売っ気のある大阪などの関西地区がルーツであると言って良いでしょう。
恵方巻きを食べる意味は?ご利益がある?
もともとは関西地区限定の節分行事で商品を売るためのイベントとして仕掛けられた恵方巻きですが、もちろんきちんと恵方巻きを食べることには意味があります。
恵方巻きは海苔巻き寿司で、海苔を巻くことには「福を巻き込む」という意味、そして1本の太巻き寿司を切らずにかぶりついて食べることで「縁を切らない」という意味が込められているといいます。
また太い巻き寿司を棒に見立てて、豆をまいて節分の鬼を追っ払うのと同様に、鬼を退治するという意味もあるようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。日本の伝統行事である春の訪れを告げる立春前の節分ですが、最近ではイベントとして盛り上がっていることが分かりましたね。
幸運を願って、家族や自分に福を呼び込むチャンスですので、豆まきだけでなく恵方巻きも家庭の行事に取り入れてみてはいかがでしょうか。(yui)