前回のブログに妊婦さんのインフルエンザの予防接種について調べてみました。
でも無事出産を終え、赤ちゃんが産まれたら今度は赤ちゃんがインフルエンザに掛からないように、予防接種をしようかと考えるお母さんもいると思います。
しかし、大事な赤ちゃんを守るためにも、ワクチンを接種するにあたって気になることがあります。
インフルエンザの予防接種は赤ちゃんに打つ必要があるのでしょうか?
打つとしたら、いつから予防接種を打つ事が出来るのか?
また、赤ちゃんにインフルエンザの予防接種をしたときの副作用はあるのか?
今回は、これらの疑問について調べてみることにしました。
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インフルエンザの予防接種、赤ちゃんには必要ですか?
毎年、インフルエンザの流行時期前の10月からインフルエンザワクチンの予防接種が医療機関で受けられます。
インフルエンザは、新型、A型、B型、C型など毎年流行する型が違うために予防接種を受けたからと言って必ずしも掛からないというわけではありませんが、予防のために任意で打つことができます。
国内産のワクチンは、13歳以上は1回、13歳未満は4週間以上の間隔をあけて2回接種します。
さて13歳未満の児童は2回接種という事ですが乳幼児、特に1歳未満の赤ちゃんに対してインフルエンザの予防接種をする必要があるのか?という疑問が挙げられます。
インフルエンザの予防接種は赤ちゃんよりも親に!
予防接種を行うことで、赤ちゃんがインフルエンザに掛からないんだったら受けたいというお母さんも多いと思います。
しかし、厚生労働省の新型インフルエンザ対策推進本部事務局から発表されている資料では、「1歳未満のお子様本人への接種は、免疫をつけることが難しいため推奨されません。」とされています。
参考:インフルエンザQ&A
つまり、1歳未満の赤ちゃんはインフルエンザの予防接種を受けても、効果を認めることが難しいと判断しているのです。
赤ちゃんがいる家庭では、赤ちゃん本人ではなく一緒に住んでいる家族が優先接種対象者となっていますので、赤ちゃんがインフルエンザに掛からないためにも、親御さんや兄弟が予防接種を受けることが望ましいとされています。
優先接種対象者とは
優先接種の対象者
新型インフルエンザワクチンの対象者として国が定めている基本方針には一つは「死亡や重症化のリスクが高い方を優先」とし、もう一つは「治療に従事する医療従事者を優先する」としている以下抜粋し優先接種対象としている。
- インフルエンザ患者の診療に直接従事する医療従事者
(救急隊員を含む)
- 妊婦および基礎疾患を有する方
- 1歳から小学校3年生に相当する年齢の方
- 1歳未満の方の保護者、優先接種者のうち、予防接種が受けられない方の保護者等
その他の対象者
- 小学校4年生から6年生、中学生、高校生に相当する年齢の方
- 65歳以上の方
※現在は、上記以外の方々についても接種対象者としています。
※現在のところ「接種義務」はありませんが希望者は接種ができます。
(インフルエンザQ&Aから抜粋)
インフルエンザの予防接種、赤ちゃんはいつから受けられますか?
1歳未満の赤ちゃんには、予防接種をしてもインフルエンザの免疫をつけることが難しいという事がわかりましたね。
でも「お友達の赤ちゃんも打ったっていうし、やっぱり心配だからインフルエンザの予防接種受けたいわ!」というお母さんもいると思います。
実は、1歳未満の赤ちゃんは、優先接種対象者等に含まれていないだけで予防接種を受けることは可能なのです。
6ヶ月以上3歳未満の赤ちゃんは1回0.25mLを2回接種します。
参考:インフルエンザQ&A
つまり、生後6ヶ月未満の赤ちゃんは予防接種を受けることが出来ないのですが、6ヶ月以上すぎると予防接種は受けられるのです。
生後6ヶ月以上から予防接種はできますが・・
なぜ、生後6ヶ月未満の赤ちゃんが予防接種しない理由は、まだ母親からの免疫が働いていることが期待されているからです。
妊娠中に、免疫をつけるためにもインフルエンザワクチンを接種したほうが良いというのは、こういったことが考えられるからなんですね。
つまり、赤ちゃん本人にインフルエンザの予防接種を打つ場合は6カ月以上から可能であるという事が言えます。
私の場合、8ヶ月になる赤ちゃんがいるのですが、6ヶ月から予防接種できるという事なのでかかりつけの小児科にお願いしようとしました。
でも、効果が期待できない事、副作用の心配もあるという事から今年の接種は見送りましょうという事になりました。
お医者さんによっても判断が分かれますので、かかりつけ医とよく相談する必要もありそうですね。
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インフルエンザの予防接種、赤ちゃんに副作用はありますか?
我が家のかかりつけ医は、1歳未満の赤ちゃんにはインフルエンザの予防接種はしないという判断をしています。
その理由の一つに副作用が考えられるからということです。
インフルエンザの予防接種を受けた時の副作用については、「インフルエンザの流行前に!妊婦が予防接種を受ける時期と副作用は?」でも記事にしたとおりです。
赤ちゃんにもこれらの副作用は考えられますが、他にも赤ちゃんには考えられる副作用が他にもあるのです。
卵アレルギーの赤ちゃんは注意が必要!
まだまだ、離乳食も進んでいない赤ちゃんの場合、食べ物のアレルギーがあるかわからないこともあり得ますね。
もし卵アレルギーがあった時に、じんましん、発疹、口腔のしびれ、アナフィラキシーショック副作用が出てしまいます。
というのも、インフルエンザワクチンは発育鶏卵で増殖したインフルエンザウイルスから作っているからです。
卵アレルギーかどうかわからない赤ちゃんは、予防接種を控えたほうがいいかもしれません。
他にも、即時性全身反応、アナフィラキシー、脳炎、脳症、けいれん、運動障害等の副反応が報告されています。
1歳未満の赤ちゃんの予防接種は、お医者さんとよく相談しから決めましょう。
副反応とは
- ワクチン接種に伴い、ワクチン接種の目的である「免疫の付与」以外の反応が発生した場合、
副反応と呼ばれる。インフルエンザの副反応としては、局所反応(発赤、腫脹、疼痛等)、
全身反応(発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、嘔吐等)があるが、通常 2?3 日中に消失する。
予防接種法に基づく定期接種における副反応報告では、予防接種後一定期間に上記の症状等
により報告された副反応の例を集計(表を参考)している。
(厚生労働省HP-PDFから抜粋)
まとめ
1歳未満の赤ちゃんには、インフルエンザの免疫が付きにくいことから予防接種が推奨されていないことがわかりましたね。
生後6ヶ月以上の赤ちゃんに予防接種をさせたいお母さんは、副作用の心配も子供や大人よりも多いことからお医者さんとよく相談してから判断する必要がありそうです。
赤ちゃん本人に対する予防接種も大事ですが、インフルエンザに掛からないためにも普段からの予防法と、一緒に暮らす家族が予防接種を受けることのほうが大事だと思います。