子どもの卒園式は、親にとっても感慨深いものです。入園するときにはあんなに小さかった子がすっかり頼もしくなってお兄ちゃん、お姉ちゃんの顔になっている姿を見るとなんとも言えない気持ちになります。
そんな頼もしい姿が楽しみでもある卒園式ですが、親にとっては「何を着て行こうか。」という悩んでしまう時でもあります。
メインはあくまでも子ども。そして、卒園式は正式な式典です。親として相応しい格好をしなくてはいけませんね。今回はスーツの色や白ではいけないのか、コサージュの色などについてまとめました。
卒園式に着るスーツの色は?
卒園式は、正式な式典です。そのためカジュアルすぎる服装、派手すぎる服装はNG。一昔前は礼服が多かったようですが、現在はそこまでではないもののスーツの色など最低限のマナーは押さえて、恥ずかしい思いをしないようにしたいですね。
定番は黒系のスーツ
入園式はパステルカラーなど華やかな色の服装をしている人が多いですが、
一昔前は礼服が多かったそうですよ。私も昨年初めて子どもの卒園式に出たので、服装に悩み母親に相談したところ、私が卒園した約30年前は保護者は礼服か着物かだったそうです。
私が卒園したのはかなり前なので参考になりませんが、礼服を着るというのにも理由があるようで、諸説あるのですが、「卒園は別れを意味しているから」とか「主役は子どもで大人は黒子、蔭役だから」などと言われています。
卒園式のスーツは黒系が多いというのが全国的な流れではありますが、これも園によってかなり差があるようなので、まずは、上にご兄弟のいらっしゃる同級生のお友達のお母さんに、その園の卒園式の雰囲気や保護者の服装などを聞いてみたほうが良いと思います。
ちなみに、私の娘が通っていたのは幼稚園で、9割が黒や紺のスーツ、残り1割がベージュやホフホワイトなど明るい色のジャケットを着用していました。
お隣の保育園では、黒や紺のスーツが4割、明るい色が6割だったそうですが、近くの私立幼稚園では、ほとんどが黒で、紺の人が数人いただけだそうです。
すぐ隣の園でさえこれほどに違いがあるので、やはり園ごとの雰囲気というものがあるのだなと感じました。
しかし、保護者同士の交流がなく、卒園式の雰囲気などを聞けるようなお知り合いがいないという人もいるでしょう。その場合には、やはり
黒系のスーツを着るときインナーの色はどうする?
スーツを黒系にすると決めたとして、
黒いジャケットにインナーも黒にしてしまうと、お葬式のようになってしまいますし、黒いジャケットに白いシャツだとリクルートのようになってしまいますね。
派手になりすぎるのはいけませんが、卒園式は子どもの成長を祝うものでもあるので、少し華やかさが欲しいところです。
最近は卒園式用のスーツで、ジャケット、スカート、ワンピース、インナーなど3点、4点がセットになった商品も多くそういう物を購入される人も多いと思います。
これならコーディネート次第で卒園式だけでなく入園式や他にも色々場面で着回すことができて経済ですよね。
手持ちの黒いスーツを着たいという場合には、インナーは光沢のある素材の物で、白ならタックやフリルなどが付いたものを着ると華やかさが出ます。
白でなくても淡いピンクやベージュ、クリーム色でもいいですね。
卒園式のスーツの色は白ではいけないの?
フォーマルのスーツというのは、なかなか着る機会のない人にとっては購入するのがもったいないと感じてしまうところでもあります。入園式に着た明るい色のスーツや白いスーツもコーディネート次第で、卒園式にも着られるような落ち着きを出すことができます。
卒園式に白いスーツはあり?
一般的には入園式は明るい色のスーツで、卒園式は黒系のスーツというイメージがありますが、卒園式に白いスーツを着るのがダメというわけではありません。
ただ、卒園式は黒系のスーツを着る人が多いので、入園式に着た上下明るい色のスーツをそのまま着るのではなく、明るくなりすぎないようにコーディネートを工夫したほうが良いでしょう。
ポイントは暗めの色の割合が多くなるようにすることです。
例えば
- 白いジャケットを着用するのなら、インナーとスカートを黒や紺にする。
- 白いスカートをするのなら、ジャケットとインナーを黒や紺にする。
という感じです。
このコーディネートは礼服を使用する場合にも使えます。
礼服を上下着用すると硬い印象になりすぎてしまいます。なので、礼服のジャケットのインナーに光沢のある明るい色のシャツと白いスカートやベージュのワンピースなどを合わせると礼服も少し華やかな卒園式コーディネートになりますよ。
明るい色のスーツにしたら小物はシックに。
明るい色のスーツにした場合には、靴やバッグ、アクセサリーは色味を落としてシックにまとめると、全体の印象を落ち着かせることができます。
靴やバッグは黒がおすすめです。
フォーマルなので靴はパンプスです。甲の部分にデザインがあったり、かかとの部分にリボンが付いていたりすると、黒い靴でも華やかさがアップします。
1.高すぎるヒール、細いヒールは避けたほうが無難。
卒園式はホールなど室内で行われると思うので、その時はスリッパなど上靴です。パンプスを履くのは行き帰りだけでしょう?と思っていたら大間違い。
卒園式後もすぐ帰れるわけではなかったんです。
卒園式が終わって解散したと思ったら始まるのが写真撮影。仲良しだったお友達や先生と記念に写真を撮ります。
子供達は卒園式で、テンションが上がっているので、捕まえてもすぐ何処かへ走って行ってしまいます。
その度に歩き回って探して、を繰り返すので、普段履きなれないヒールの靴では足が痛くなってしまいます。だから歩きやすい低めヒールがおすすめです。
そして、ヒールが細い靴がおすすめできないのは、園庭は砂だからです。細いヒールだと歩くたびにプスプスと砂に突き刺さり、歩きにくいし、ヒールは汚れます。
なので、
2.スーツが明るい色の場合にはバッグも黒にするのが良いでしょう。
バッグは手に持っていても服の位置に来るので、黒が来ることでキュッと引き締まった印象にできます。
アクセサリーは、大きいと派手な印象を与えてしまうので、パールなどでシンプルにするといいですね。
卒園式のスーツに合うコサージュの色は?
卒園式のスーツにはコサージュを付ける人が多いです。着ているスーツの色との相性などを考えて選ぶとオシャレ感もアップしますよ。
黒系のスーツに合わせるコサージュは何色?
最近は「コサージュって付けるの?」「コサージュっておばさんっぽい」という意見もありますが、実際は付けている人が多いようです。
昨年の娘の卒園式の時にもほとんどのお母さんがコサージュを付けていました。
前章でほとんどの人が黒系のスーツだったとご紹介した近くの幼稚園では、付けていない人がいたかどうかわからないというほど、多くのお母さんが付けていたそうです。
コサージュを付けると、華やかな印象になりますよね。黒系のスーツは特に暗い印象になりやすいので、その点からもコサージュを付けるというのは良いと思います。
どのような色のコサージュがいいのかということですが、
黒のコサージュは、「喪に服す」という意味があるので、卒園式には付けないようにしましょう。
紫やグレーよりもピンクやベージュなど明るい色がおすすめです。顔元がパッと華やかに明るい印象になります。
、装飾がゴージャスなものがおすすめ
卒業式の親の服装は、基本的にシンプルで、色も地味目なので、コサージュなどワンポイントで華やかさをプラスさせるのがおすすめです。
特に黒のフォーマルスーツなどの場合にはパールやレースなども使った装飾がたっぷりと付いた物とも相性も良く、コサージュがあることで、華やかでエレガントな雰囲気も演出できます。
桜のモチーフは季節感も出ていいですね。
コサージュを選ぶ時には、何で作られているのか素材にも目を向けてみてください。
ファーやニット、ベルベットなどは季節外れな感じがするので、卒園式にするにはあまりオシャレではありません。
サテンやオーガンジー、シルクなど薄い素材が季節的にも合っていて良いですね。もちろん、生花やブリザーブドフラワーもおすすめですよ。
生花にする場合、おすすめの花はガーベラやバラです。
水持ちがよく一輪で華やかで存在感があるので、よく使用されるのですが、その花言葉も卒園式にぴったりなんです。
ガーベラの花言葉は、「希望」「前進」。バラの花言葉は黄色が「友情」ピンクが「上品」です。
お花屋さんに頼むと色や形など相談にも乗ってもらえて、ゴージャスな見た目の割に価格相場は1500〜2000円程度とそれほど高くないのでよかったら使ってみて下さいね。
まとめ
いかがでしたか?卒園式には黒のスーツが定番ですが、白やベージュなどもコーディネート次第でアリということです。ぜひ参考にして下さいね。